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ヘルペスは治療薬で完治しない?

2020年01月04日

クラミジアや淋病などの性病の病原体は細菌なので、抗生物質を服用すれば体内の病原菌を死滅させることができます。体内の病原体が死滅すれば、再感染をしない限りは病気が再発する恐れがありません。これに対してヘルペスの病原体はウイルスで、治療薬(抗ウイルス薬)を服用しても体内のウイルスを完全に死滅させることができません。ヘルペスは水ぶくれなどの症状が収まっても病原体は体内に残留して潜伏した状態が続くので、再発する可能性があります。治療薬は症状を抑えるためのものであり、薬を飲んでも完治することはありません。

単純ヘルペスウイルスには1型と2型の2種類があり、両方とも性器などに痛みを伴う水ぶくれなどを発症します。これらのウイルスの感染率は非常に高く、WHO(世界保健機関)の統計データによると全世界で50歳未満の人のうち37億人が1型のウイルスに感染しています。2型についても15~49歳までの人のうち、4億1700万人が感染していると考えられています。50歳以上の人も含めれば、大半の人が1型または2型のウイルスキャリアであるといえます。それでもほとんどの人は症状を発症しておらず、病原体は潜伏状態です。

健康な状態で免疫力があれば、単純ヘルペスウイルスに感染していたとしても症状を発症することはありません。ただし、何らかの原因で免疫力が低下すると症状が出る場合があります。ウイルスはクラミジアや淋病の病原菌のように病原体を死滅させて完治させることはできませんが、きちんと予防をすれば再発を防ぐことが可能です。

ヘルペスは免疫力が低下すると発症するので、再発を予防するためには免疫力が低下しない生活をすることが大切です。風邪やインフルエンザなどの病気にかかったり、抗生物質を服用して治療をすると一時的に免疫力が低下します。病気以外でも不規則な生活や偏った食生活、ストレスなどが原因で気づかない間に免疫力が低下する場合があります。生活習慣は免疫力に大きな影響を及ぼすので、何度もヘルペスが再発する場合は食生活や生活のリズムを整えるように心がける必要があるかもしれません。

生活のリズムを整えることや栄養バランスを整えるなどして生活習慣を改善すれば、他の病気にかかりにくくなるというメリットがあります。他の病気を発症したり疲労が蓄積されているとヘルペスが再発する恐れが高くなるので、健康に気をつけるだけでも発症を防ぐのに効果的です。

1度でもヘルペスウイルスに感染すると、生涯にわたり潜伏状態が続きます。治療薬を服用しても水ぶくれなどの症状を改善させるだけで、病原体を死滅させることができません。再発を防ぐためには、体の免疫力が低下しないように生活習慣を改善することが大切です。健康的な生活をしているのに何度も再発する場合には、別の病気が原因で免疫力が低下している可能性があります。生活習慣に問題がないのに何度もヘルペスが発症するような場合は、他の病気の検査を受けてみると良いでしょう。