AIに翻訳の仕事を奪われるのは本当?

AIに翻訳の仕事を奪われるのは本当?

AI導入の広がりや性能の向上など、21世紀に入ってからのAIの社会への普及には驚くばかりです。

そんな背景もあるので、AIの性能向上に伴って、「AIが人間の仕事を奪うのでは」というニュースが流れています。

よくニュースにあげられているのは金融機関の融資担当や保険の審査担当、電話オペレーター、レジ係などのほか、翻訳業界もよく挙げられています。

特に注目されている技術は脳の神経回路を模したニューラルネットワークを基礎にした「ニューラル機械翻訳(NMT)」です。

グーグル翻訳は翻訳のルールを統計的に推定する「統計的機械翻訳」からNMTに変えたところ、文章間のぎこちなさが格段に減った事実があります。

機械翻訳を用いるAIサービスの精度が格段に向上しています。

では本当に翻訳家の仕事がなくなるのでしょうか?

森谷式翻訳術HP

ジャンルによって置き換わる?

ある特定の分野の翻訳に限れば、機械翻訳はかなりの水準に到達しているのは事実です。

それだけ機械翻訳の技術向上やそのスピードはとてつもないということです。

しかしそんな機械翻訳でも苦手な分野があります。それはどこでしょうか?

AIが苦手な分野とは

それでも機械翻訳が現状では決して翻訳者にかなわないジャンルがあります。

それは小説や戯曲、詞や詩など、人の感情に訴える分野となります。

消費者に訴求力が必要な企業の広告などもこうした範疇に入っていますね。

文章自体は正しく訳していても、その言葉に込められたニュアンス、深く突き詰めると文化的な背景や歴史的な意味、シャレや深い余韻、曖昧な表現などはその結果が正しいとは限らず、人間の翻訳者の修正を必要としています。

こうした分野でもAI技術の進歩によって人手を必要としなくなる日がいずれはくるのかもしれないですが、永遠に無理と分析している人もいます。

そう考えると、人間に手による文章表現はほぼ無限大といえるかもしれません。

さらに、日本語特有の文法や言い回し、尊敬語・謙譲語など、非日本語言語と比べ、明らかに参入障壁があるので通常の翻訳すら難しいのが現状となっていますね。

まとめ

着実に伸び続ける翻訳需要に対応するためにも、機械翻訳を使いこなすことは翻訳者にとって不可欠なスキルと言えるのかもしれません。

決して「人間対AI」のような単純な話にはならず、それぞれの長所短所を把握しつつ、当面は「作業分担」をしていくことが未来の形になる可能性があります。

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